出典:EPGの番組情報

インタビュー ここから「演出家 植田紳爾」[字]

ゲストは演出家の植田紳爾さん。代表作は宝塚歌劇で上演された「ベルサイユのばら」だ。マリー・アントワネットを通して描こうとした「人間の業」とは。

詳細情報
番組内容
ゲストは演出家の植田紳爾さん。代表作は宝塚歌劇で上演された「ベルサイユのばら」だ。マリー・アントワネットを通して植田さんが描こうとした「人間の業」とは。強さ、弱さ、怖さ、愚かさ…人間が抱える複雑さを見つめる植田さんの原点は、少年時代、疎開した福井にあった。福井空襲の後、遺体を運ぶ作業の中で、人間のある面に気づいたという。そして、90歳を前に生み出そうとしている新作に込めた思いを聞く。
出演者
【ゲスト】植田紳爾,【きき手】堀越将伸

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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エンスカイ(ENSKY)

100年を超える歴史を誇る宝塚歌劇。

その代表作が…。

オスカル! オスカル!
アンドレ!

(銃声)

なぜ ついてきた~!?

観客動員数は 通算500万人以上。

時代を超えて愛されてきました。

この宝塚を
半世紀以上にわたって支えてきたのが

演出家の植田紳爾さん 89歳。

植田さんが
舞台を通して描いてきたのが 人間の業。

そのきっかけは 少年時代に疎開した
福井での戦争体験でした。

そして
今 新たな作品に取り組んでいます。

今なお
現役の演出家として作品を生み出す

植田さんの原点に迫ります。

こんにちは 失礼いたします。

どうぞ。
NHKの堀越と申します。

よろしく どうぞ お願いします。
よろしくお願いいたします。

遠路はるばる よく…。

広いホールですね。
本当に ぜいたくな劇場です。

こんな空間… もう ここが
夢の始まり 入り口のような。 そうですね。

これから
夢の舞台が始まります的な感じの。

♬「愛 それは強く」

♬「愛 それは尊く」

植田さんの代表作の一つ 41歳の時に
脚本を手がけた「ベルサイユのばら」です。

大ヒット少女漫画を舞台化した
この作品。

昭和49年の初演以降
再演を重ねてきました。

その舞台は
革命前夜のフランス・ベルサイユ。

我々衛兵隊も
君たちと行動を共にする!

男装の麗人 オスカルとフランス王妃
マリー・アントワネットを中心に

フランス革命に翻弄される人たちの
生きざまを描いています。

「ベルサイユのばら」を手がける時に
一番描きたかった人物というのは?

マリー・アントワネットは
フランスの女王なのですから!

14歳という若さで
オーストリアのハプスブルク家から

フランス王室に嫁いだ
マリー・アントワネット。

さようなら ウィーン!
さようなら オーストリア!

市民たちが パンが欲しいといった時
私はパンがなければ

お菓子を食べればいいのにと申しました。
それほど私は無知でした。

市民の生活を顧みず
豪華な暮らしを続けたことが反感を買い

フランス革命へと
つながっていくのです。

バスティーユの上に白旗が。

マリー・アントワネットの生きざまで
植田さんが引かれたところっていうのは

どういうところだったんでしょうか?

人間の中に潜む業とは…。

人の心の複雑さに気が付いたのは
少年時代の戦争体験がきっかけでした。

昭和8年生まれの植田さん。

幼少期は神戸で過ごします。

そして 昭和20年 福井に疎開。

しかし
その福井が空襲に見舞われるのです。

片づけのお仕事をされていて
はたと気付いた時に

自分が その亡くなった方のことを
思いやる気持ちがなかったという…?

うん だから…。

終戦後 神戸に戻った
植田さんの心をつかんだのが宝塚でした。

昭和32年
24歳で 宝塚歌劇団に入団します。

その年に
いきなり演出家デビュー。

新聞にも取り上げられるなど
注目を浴びました。

入団5年目。

植田さんは
温めていたテーマに挑戦します。

動物の世界を借りて
人種差別などの社会問題を描いたのです。

しかし 突きつけられたのは
厳しい評価ばかりでした。

そうまでして 社会問題というところに
意識を向けていこうとされたのは

これは どうしてなんですか?

どうかあそばしたのでございますか?
(3人)王妃様。

植田さんは
マリー・アントワネットを通して

人間の弱さや強さ
愚かさを描いたのです。

牢獄のマリー・アントワネットのもとに

かつて思いを寄せたスウェーデンの貴族
フェルゼンが現れ

救いの手を差し伸べます。

私は フランスの女王
ルイ16世の寡婦

そして 幼い王太子の母です。

王太子も王女も
どこで どうしてるでしょう。

私は 哀れな子どもたちを見捨てて
逃げることなどできません。

私は 女王であると同時に 母です。

人の世の ごくありきたりの母です。

どうして子どもたちを置き去りにして
逃げることができましょう。

死なせてください。

せめて
子どもたちのいる このフランスの地で。

どうか 私をフランスの王妃として
立派に死なせてください。

少なくとも…

そういうふうには作ったんで。

マリー・アントワネットの業というのは

どういうところだというふうに
お感じになりますか。

でも う~ん…。

逃げようと思ったら逃げられた。

あるいは…

もっと…

フランスの国を。

自分の中で…

逃げようと思ったら
逃げられたんだから。

あるいは 助けてって言えば
助けてくれることだって可能。

全部 不可能じゃないんですからね。

さようなら パリ!

さようなら フランス!

王妃さま~!

っていうふうなところへ行った時の
人間の姿…

植田さんは 福井空襲の時に

人間の怖さや危うさというものに
気付かれましたけれども

それは マリー・アントワネットの中にも
重ねてらっしゃる部分あるんでしょうか?

90歳を目前にした植田さんが 今
生み出そうとしている新作があります。

恐れ入ります。 お邪魔をいたします。
どうぞ どうぞ。

ここが 書斎。

もう… もう 大変 本ばっかりですけど。

その企画書を
特別に見せていただきました。

これが「生々流転」。

台本なんですけども…。

「生々流転」。

今回は 宝塚ではなく

能やオーケストラと共に作り上げる
舞台だといいます。

「生々流転」というのは
どういう着想の作品なんですか?

もともと…

横山大観による水墨画「生々流転」。

長さが40メートルを超えるという
大作です。

一滴の水が集まって大河となり

やがて雲になり 再び地上に降り注ぐ。

巡り巡る 水の循環を描いています。

新作に込められた 植田さんの思いです。

…っていう感じがしますよね。

だから そういうところで…

…というような気はしますね。

♬~

Source: https://dnptxt.com/feed

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